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小さな運河で閘門開閉実演国指定史跡・見沼通船堀 運河といえば地中海と紅海を結ぶ「スエズ運河」と北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境に位置するパナマ共和国の カリブ海と 太平洋を結ぶ「パナマ運河」が世界の二大運河でしょうか。 パナマ運河はカリブ海と太平洋の海面の高さが異なるため船舶の航行に水位の調節をしているのはよく知られています。 運河とは船舶に航行のために人工的に作られた水路で国内でも各地で見られますが、 このパナマ運河のような方法で船を通していたところが埼玉にあったのです。 それも、はるか昔、江戸時代のことです。 今日は、さいたま市に残る見沼田んぼの見沼通船堀で当時の閘門(こうもん)開閉の実演がありました。 見沼たんぼは1700年代に徳川吉宗の命により新田開発により干拓されました。 もともとは、この辺りまで海だったので、大きな湿地として今に残っています。 この地から江戸への舟運を行うため、東西の水位の違う川を結ぶ運河を開削したのが「見沼通船堀」です。 運河に関を設けて水の流れを調節して上の川から下の川へ、また低い川から高い川へ船を通らせました。 木製の関(閘門)で水位を調節したことから「閘門式運河」と呼ばれています。 日本国内には同様の閘門式運河が数多くあるようです。 さて、その運河の閘門開閉実演ですが、小さな水路の周りには見物客で溢れ返っていた。 閘門を角落板と呼ばれる板を積み重ねて水の流れを調節し、水位を上げていました。 上下にある一の関と二の関の間の水位が上がってきたところで舟を漕いで、当時を再現していました。
by peke001
| 2009-08-26 16:02
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